『骸骨を乞う』秘話 冬の華 ~子若~ こんな一途な純愛ラブストーリーあっていいのかってくらい切ないし萌える。 「陛下のおそばにと、千回お願いしてます」 「藍姓を捨てれば叶うなら、いつでも捨てます」 「なぜ僕ではいけませんか。父がよくて?」 「僕はあなたがいい」 「二度と誰にも分け与えないと決めているその場所が、 ほしいのです」 「陛下にずっと悲しんでもらえるなら、何も惜しくない」 「千回だめだと言われたら、二千回言います」 「どうか、どこにも行かないで下さい」 ここまで熱烈な求愛セリフがポンポンでてきたの 白虹 以来じゃね? あのときは子若の父親がメイン張ってたんだよなあ。 いやぁ……父子だなぁ…(笑) 腐っても鯛。両刀やめても男タラシ。 劉輝パイセン、さすがっス。 まだほんの子供だった頃の子若をタラすとか、まじスゲェっス。 101回目のプロホーズとか、しゃらくせえ。 劉輝が1001回アタックして玉砕した相手はいても(旺季とか秀麗とか) 劉輝に1001回アタックして玉砕し続けても諦めなかったけなげな人間は 今まで一人もいなかったんだぜ。 そのうえ劉輝(本家「まだ、待てる…」)の娘の重華に対しても 「まだ、待てる…」をやる気マンマンだぜアイツ、子若。しかも飄々と。 「何十年か後ですね」ってアンタ、 劉輝が秀麗を待ったより遥かに待つ気だ しかも霄を敵に回しながら。 さすが 楸瑛 珠翠の息子、まじカッケェ。パねえ。痺れる。惚れる。 「籠に入ってるなら、鴉が一緒でもいいですよ」 こいつはスゲェ。 何度読んでもスゲェ。 「籠に入ってるなら」って、痛烈(笑) 要は「おとなしくそこで見てろ」ってか。「スッ込んでろ」ってか。 「ジジイはジジイらしく隠居してろジジイ」ってか。凄過ぎない子若っち。 正々堂々、真正面から霄に挑戦状を叩き付けるとか、男らしすぎない? だった一度だけ私が楸瑛に心底ときめいて転びかけた台詞を思い出したわ。 怪盗ジャジャーンを追え!〈10〉 に出てきたアレ。↓ 「―――返せっつってんでしょう。口から内臓抜きますよ」 あの父親にしてこの息子あり。 優雅で押しは強いけど当たりは柔らかい…… インテリヤクザみたいな。 そういう人間がふとした拍子に見せる鎧わない剥き出しの素が たまんねえ。 あと重華。 この子も「まだ、待てる… (ジジイ捜索を) 」やる気マンマンなわけだが そういうところは父親の劉輝そっくり。 問題は「何十年か後に」とか言って 子若も待たせる気マンマンなとこだ。 10年以上待たせた挙句に最後は逆プロポーズした母親の秀麗より鬼畜。 待たせるのは 何十年か後 であり、しかも別に 嫁に行くとは言ってない。 え?
それとも当主交代? )が好きという渋好みの重華 夜の仙洞宮も好き← 伏線その2 ・劉輝の執務室に自主的に向かう重華、そこで本を読み勉強 大官から勉強を教えてもらい、地方にいる秀麗の元同僚(蘇芳、影月)の話を聞いて自然と王様教育されてます ・無人の庭院(にわ)や空を眺めてだれかを探す重華← 伏線その2 ・7歳の時、鳥かごに鴉をいれて飼育?する重華、しかしすぐに逃げられしょげる ・「なぜ鴉?」と驚く劉輝(と読者)だが、鴉に20代の黒髪の青年がダブって見えなにかを思い出しかける← 伏線その2 ・二胡を習い始める重華だが、下手くそでまわりは落胆、それを慰める劉輝 お互い不器用な劉輝と重華のやりとりはほのぼのします ・邵可が死んだ日、邵可の棺のそばで劉輝に二胡を弾き続ける重華 ・寡黙な重華、朝廷で活躍する女性たち(柴凛、朱鸞、十三姫)と比べられ、外朝に行くこともなくなり存在がうわさレベルに ・12, 3歳から縁談が舞い込むようになった重華、しかし断り続ける ・15歳になった重華に彩雲国読者におなじみの人物の息子たちが縁談相手に、それでも断る重華の本命は? 絳攸の次男→絳攸の子どもは養子では? という彩雲国ファン読者様の予想に1票入れたい 楸瑛の息子三兄弟→長男はいろいろ大活躍(本命?) 清雅の息子→「陸清雅の息子は出来すぎててかわいげがない」と突っぱねる絳攸、コンプレックスはなかなか抜けないようで あらすじのネタバレ途中ですが、ここでこれから先のネタバレを含めた感想を。 絳攸の結婚相手はなんとなく予想できますが、あくまで予想でしかないのでここでは書きません。 しかし結婚する気配がまるでなかった絳攸が重華(劉輝と秀麗の子ども=世継ぎ)の結婚相手を見越して結婚というのは不自然。 また絳攸は養子なので、血縁にこだわるのは無意味と考えていそう。 もちろん結婚相手の血筋がよければ問題ないですが、政略ありきの結婚を劉輝が嫌がりそうだなと。 それに重華の結婚相手として子どもを作る(露骨だな―)場合、遅くても秀麗と劉輝の結婚前後に子どもがいないと年齢の釣り合いが取れません。 そうなると結婚まであまり期間がなくドタバタ感が。 (まあ描かれていない部分の話を持ちだされればここまでの話は見当違いですが) とにかく、結婚せず養子を迎えたのでは? という彩雲国ファン読者様の予想は「あり得る―!」と納得しちゃいました。 楸瑛は無事珠翠と結婚したようです。 長男子若(しじゃく)は方術の心得がある、という設定は明らかに珠翠の血だし、「奥方が邵可邸に掃除に行っていた」と劉輝にからかわれあせる楸瑛の場面があります。 清雅の結婚、なんか想像できませんねー。 でも清雅の場合は絳攸と違い王と縁続きになって出世するために、恋愛感情抜きに政略結婚→子作り(だから露骨だって)というのは納得できるんですが。 (でも秀麗の子どもなんだけどねーその点どう思ってるんだろう?)
・楸瑛と珠翠の結婚 ・絳攸の結婚 ・清雅の結婚 ・悪夢の国試組の子ども世代 が読めたら嬉しいです。
彩雲国秘抄 骸骨を乞う のネタバレ─ 書き下ろし <冬の華>の 感想 ─です。 --------------------------------------------- ※注意! 書き下ろし<冬の華>は彩雲国秘抄 骸骨を乞う(下)角川文庫版のみ収録です。 彩雲国秘抄 骸骨を乞う(下)角川ビーンズ文庫版には書き下ろしはありません! --------------------------------------------- 書き下ろし の 感想 ・ネタバレを書く前に。 彩雲国秘抄 骸骨を乞う (上)のビーンズ文庫版がぶ厚いというのは別記事で書きましたが。 ビーンズ文庫版(上)と角川文庫版(上)の内容は(多分)同じで、ビーンズ文庫版(上)は挿絵があるのでページ数が10ページ前後多いだけなのですが、角川文庫版の約2倍の厚みがあります。 紙の厚みが違うんでしょうね。 ビーンズ文庫版(下)は角川文庫版(下)のページ数から推測すると、書き下ろし(冬の華)を引いたページ数(95ページ)で約400ページ。 ビーンズ文庫版(上)が約410ページなので、ビーンズ文庫版(下)(約400ページ)はビーンズ文庫版(上)と同じくらいの厚みがあります。 上、中、下の3巻に分けたほうが手が疲れなくて読者には優しいと思うんだけど(お財布には厳しいけど)。 そうすれば書き下ろしを入れることができるし…、となると角川文庫版が売れないか。 うーん、えげつない商法だな。 単行本(新書判? 単行本で統一します)と今回の文庫版を読み比べした方の感想を読むと、数十ページ加筆されている話もあるようで。 ビーンズ文庫版が分厚くなるわけです。 本の厚みについてはこれくらいにして。 改めて彩雲国秘抄 骸骨を乞う のネタバレ─ 書き下ろし <冬の華>の 感想 ─を。 <冬の華>は秀麗が亡くなってからの劉輝のお話。 <氷の心臓─劉輝─>の後日談になります。 うまくまとまらないので、いつものように箇条書きで。 ・劉輝が王様になって30年後の話 劉輝がもうすぐ50歳とは… ・小さな廟にある7つのろうそく← 伏線その1 ・地方にいた影月、絳攸の要請で中央(王宮)に帰還 奥さんの香鈴は筆頭女官に ・絳攸は宰相に ・<氷の心臓>では明かされなかった劉輝・秀麗の子供の名前は重華(ちょうか)、名前の由来は… 劉輝がいないと泣き止まないので、寝室、職場で重華をそばに置く劉輝はしっかりイクメンしてます ・秀麗が死んでから不眠症の劉輝 ・秀麗から目と髪の色だけ受け継いだ重華は天然不思議系美少女で、「私がいま20歳だったらなー」とこぼした楸瑛は静蘭に追いかけ回されるはめに ・ほとんどしゃべらない重華 ・宗太傅の邸、邵可の家(当主なのに貴陽にいつづけた?
彩雲国秘抄 骸骨を乞う 下巻 書き下ろし「冬の華」 を 読みました。 書き下ろし「冬の華」が載っているという情報を耳にして、 調べてみたら、 彩雲国秘抄 骸骨を乞う(下)角川文庫版のみの収録 角川ビーンズ文庫版には収録されていません。 買うときは注意してね。 なんかひどい商法です。 ここの出版社は全サもひどかったからまたかって感じだ。 彩雲国秘抄 骸骨を乞う の単行本以来なので 話は結構忘れている。 話が長い&最後の方は惰性で読んでいたので 読み直したり考察する気力はない。 今回も書き下ろし以外下巻のみパラパラ見ただけ。 でも泣きました〜 (ふだんあまり涙腺は弱くないほうです) 以下感想です。たいした感想ではないですが・・・ 話は劉輝と娘重華のお話がメイン。 ネタバレも多少ありますので 気になる方はここでおやめ下さいね。 スポンサードリンク 劉輝と秀麗の娘重華は 幼い頃から霄太師(霄瑤璇)が鴉に見えたり 老人に見えたりしています。 他の人には見えない様子。 霄太師 秀麗が死ぬまではいましたが(薔薇姫関係で?) その後は全ての人から記憶を消去してます。 全然覚えてないのですが、霄太師、悠舜の魂運んだの? あと、重華は美少女で二胡が下手くそなんだって。 劉輝が病気になり亡くなる前に 娘と国中を周ろうとしてしています。 お供は静蘭、楸瑛、楸瑛の息子 長男 子若(しじゃく) 子若は楸瑛と同じ焚き物を香らせており、 劉輝に側仕えにしてほしいと何度も頼んでいます。 なんだかな〜劉輝アゲアゲですね。 ちょっと違和感。 楸瑛は無事珠翠と結婚して3人の息子に恵まれている様子。 わかってたけど不憫でいて欲しかったな。 珠翠も 邵可様一途でいて欲しかった。 不憫好きなので。 結婚しても邵可様の屋敷のお掃除には通っていた模様。 縹家の血も入っているので子若は色々見えるのかな?
そして登城しないことでも有名だとか。龍蓮みたいです。 (このとき絳攸の息子は同期受験で状元逃している) 重華も状元受かってます。女王様になるのかな? 恋のお相手は霄太師がいいな〜子若様ではなく。 で、どこで泣いたかというと、 静蘭、楸瑛が劉輝を迎えに来て、 絳攸がまだ連れて行かないでくれと頼むあたりかな。 なんかボロボロ涙が止まらなかったです。 わたしおかしいのか??疲れてるのか? 静蘭、楸瑛死んじゃって 取り残された絳攸がかわいそうというか。 秀麗死んじゃって疲れている劉輝とか、 それでも絳攸もいるし頑張ってるとことか?
結婚するなんて言いました? 案内して下さいって言っただけ(´・ω・`) 的な。(戦慄) すげえ。タラシかつ天然無自覚ドSかよ。両親に似るとこおかしいだろ(笑) 楸瑛「子若は昔からああですよ。 幼い頃にあなたに会わせてから、ずっと変わらない」 ねえ一体どんな衝撃的な出逢いだったの幼子にナニしたの劉輝。 一緒に旅した1年半の間に劉輝にオチたんじゃなく、むしろ一目惚れ的な? 昔の記事 で私が 「長い間ずっと劉輝のそばにいて、じっと劉輝のことを見続けたら、 生きとし生けるすべての老若男女は彼を好きになるに決まってます」 って発言したとき、 「九条さんのそういうサイコパスなところも大好きです」 ってコメントいただいたんですけど(自然の摂理を説いただけなのに) 子若の劉輝への傾倒具合といったら私以上だろ 同担大歓迎☆ 重華が霄ちゃん鴉のために用意した餌に 唐辛子粉末をたっぷりまぶすアラサー子若 まじ好き過ぎる最高。 私は断固、子若の恋路を応援するね。 振られても振られても振られても振られても振られても振られても(以下略) 最後には愛する女性を得た上、子供を3人も産んでもらったんだぜ、楸瑛。 その息子が、子若が、父親にできたことができないなんてこと絶対ない。 まあ、もし霄ちゃんが 2号でもいいってんなら、 鴉として檻の中でうろつくくらいは許してやろうよ。(超絶上から) この後の予定を少し。この通りにいくか分かりませんが。 ・『骸骨を乞う』秘話 冬の華 ~劉輝~ ・『骸骨を乞う』秘話 冬の華 ~絳攸~ ・『骸骨を乞う』秘話 冬の華 ~清雅part2~ なんかおかしいなと思っても、受け流して下さい。 そして、この記事が彩雲国カテゴリー100件目でした。 同じジャンルで10年、 計200件以上 も感想を書くとは思わなかった。
書き下ろし<冬の華>は彩雲国秘抄 骸骨を乞う(下)角川文庫版のみ収録です。 彩雲国秘抄 骸骨を乞う(下)角川ビーンズ文庫版には書き下ろしはありません! --------------------------------------------- アマゾン 中古? (2016年5月) 彩雲国秘抄 骸骨を乞う (下) (角川文庫) 楽天ブックス なら新品買えるかも? (2016年5月) 彩雲国秘抄 骸骨を乞う 下 (角川文庫)