と思ったりもして。 トヨタの決算説明会を受けて、トヨタの電動車割合についてEVsmartブログチームリーダーの安川さんと雑談していたら、HEVの割合やBEVやPHEV、NEVのバッテリー容量をアレンジしてシミュレーションできるGoogleスプレッドシートを作成してくれたので、共有しておきます。 ● TOYOTA 8 Million Electrified Vehicles 編集可能な権限で共有しているので、いじったら元に戻しておいてくださいね。 PPESの電池生産能力向上は、トヨタをはじめとする日本自動車メーカーの電気自動車生産能力にも直結します。これからも、PPESの動きに注目していきたいと思います。 ※記事中画像は PPES公式サイト より引用。 (取材・文/寄本 好則)
4kWhです。来年以降、ローンチされる新型EVではより大容量になることも想定できるので、1台平均が60kWhとすると、姫路で増産されるBEV用電池8万台分は約5GWhになります。 HEVである『プリウスα』の駆動用リチウムイオンバッテリーは電圧が207. 2V、容量が5Ahなので、総電力量(容量)は約1. 03kWh。ざっくり1kWhとして、40万台分は0. 4GWhに相当します。 つまり、日本と中国の工場を合わせて増産されるのは、おおむね5. 4GWh程度と推計できます。 年間180GWhに向けて 先日、『 トヨタが2021年3月期決算説明会で示した「年間200万台」売れる電気自動車とは 』という記事で、トヨタ自動車が開催した2021年3月期 決算説明会で、長田准執行役員(CCO)が「2030年にはグローバルで、電動車販売台数の見通しは800万台。うちBEV(バッテリー電気自動車)とFCEV(水素燃料電池自動車)を200万台とする」というプランを示したことを紹介しました。 この時の記事では「BEV200万台」にフォーカスしましたが、説明会のなかで長田氏は電動車用電池生産についても言及しました。 トヨタの電池生産と調達の現状は年間6GWh程度。2030年の目標を達成するためには、おおむね180GWhの電池を調達することが必要であるという見解です。説明の中では調達量増加のために協力するパートナーとしてパナソニックの名前も挙がっていたので、おそらくはPPESでの増産にも期待していると思われます。 現状が6GWhで、今回発表された増産分が推計で約5. 4kWh、ちょっと盛りをサービスして数字を揃えると「だいたい6GWh」なので、トヨタの電池調達量は今年中にも倍増することになります。とはいえ、現状と合計しても12GWhとなり、目標の180GWhの10分の1にも足りません。 2021年中に12GWhになるとして、180GWhまでは残り168GWh、2022年から2030年までの9年間は、毎年約19GWhずつ生産能力、もしくは調達能力を増強していく必要があるということです。 ちなみに、アメリカ・ネバダ州にあるテスラの「ギガファクトリー1」の生産能力は年間約39GWh。ベルリンのギガファクトリーは「まずは年間100GWh以上を目指し、その後、 年間200~250GWhまで能力を引き上げる予定 」であることをイーロン・マスク氏が示しています。 トヨタ、もしくはPPESがベルリンギガファクトリー級の工場をひとつ建てれば、年間180GWhくらいは一気に生産できる、ということですね。個人的には、ウーブンシティより電池工場が大事じゃないの?