メールでも敬語として「よろしくお願いいたします」は、そのまま使ってOKです。ただし、この文だけだと汎用性がありすぎて、社交辞令のように受け取られかねません。 ですので、「お忙しい中恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます」などと言葉を足して使うことをおすすめします。 5:いろいろな「よろしくお願いします」を使い分けて! よろしくお願いしますという言葉は、多くの場面で使われていますよね。そのせいで、当たり前のように言ってしまいがちですが、少し表現を変えると微妙な意味の違いを伝えることも可能な言葉です。 ただ何となく使うのではなく毎回考えて言葉を選ぶことで、気づく人には「おっ、なんかこの子違うな」と思ってもらえますよ。
類語辞典 約410万語の類語や同義語・関連語とシソーラス よろしくお願いします よろしくお願いしますのページへのリンク 「よろしくお願いします」の同義語・別の言い方について国語辞典で意味を調べる (辞書の解説ページにジャンプします) こんにちは ゲスト さん ログイン Weblio会員 (無料) になると 検索履歴を保存できる! 語彙力診断の実施回数増加! 「よろしくお願いします」の同義語の関連用語 よろしくお願いしますのお隣キーワード よろしくお願いしますのページの著作権 類語辞典 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。 ©2021 GRAS Group, Inc. RSS
「宜しくお願い致します(よろしくおねがいいたします)」という言葉。 口にすると特に違和感もないため、得意げにメールの文末に入れ込んだあなたは、もしかすると上司から訂正を指示されるかもしれません。 今回は、主に文書にする場合に注意する敬語の使い方。 結論から言えば、「宜しくお願い致します」は「よろしくお願いいたします」とすることで、正しい使い方となります。 なぜ?どうして?理由はシンプルで分かりやすいものです。 「よろしくお願いします」を正しく敬語で言うと? 「します」は「する」を丁寧に表現する言葉ですが、さらに能動的な謙譲語とすると、「いたす」になります。 そしてこれを「いたします」と表すことで、こちらから「お願いする」ことを「働きかけている」というような印象に変えることができるのです。 お願いする → お願いします → お願いいたす → お願いいたします つまり、 「よろしくお願いいたします」が正しく丁寧な敬語 と言えますね。 「よろしくお願い致します」は間違い 導入文の通り、「よろしくお願い致します」は声に出してみると何の違和感もないため、文中にそのまま含めてしまうことがよくあります。 しかし、この「致します」という動詞が表すのは、「何かを引き起こします」となり、しかもどちらかというと「好まざることが起こる」と転じる場合がほとんどなのです。 なので、この場合の 「いたします」は漢字ではなくひらがなで書いたほうが適している と言えます。 よろしくは「宜しく」と漢字にすべき? それでは、「宜しく」はなぜ平仮名とするのでしょうか。 「宜」という漢字を使った熟語で思い浮かぶのは、「便宜(べんぎ)」「適宜(てきぎ)」といった言葉ですが、これらから当て字として用いられるようになった言葉と言われ、本来は「宜しく」と表記するのは推奨されていないのが実情です。 つまり、 「宜しく」も「よろしく」と平仮名で表すことが、一般的には常識 と捉えられているのです。 「よろしくお願いします」を最上級の敬語にするとどうなる? お得意様と初めての打ち合わせ。名刺を交換しながら、 『おはようございます。〇〇社営業部の〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします。』 お客様との電話にて、締めの言葉として、 『それでは先ほどの件、社内にて検討し、〇日までにお返事いたします。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 』 ひとつの取引を終え、継続した関係を望む相手にメールにて 『今後ともご愛顧を 何卒よろしくお願い申し上げます。 』 「申し上げる」はまさに、目上の方に対して言葉を献上する「謙譲語」ですね。 どんなシチュエーションでも、最大限の敬意を表すために使用されます。 これに「どうぞ」や「何卒(なにとぞ)」を合わせて用いることで、こちらのへりくだった姿勢がさらに印象付けられるといえます。 「よろしくお願いします」を別の敬語に言い換えると?
「よろしくお願いいたします」の意味やよろしくお願いしますとの違いについて解説していきましたが、日頃使う時に「宜しくお願い致します」という漢字表記で送る人もいるのではないでしょうか。しかし 敬語は、正しい漢字の意味を理解せずに使うと、目上の人に失礼にあたる ことも。 ここでは、 「宜しく」と「致します」の表記は正しいのか 、それぞれ詳しく解説していきます。 「宜しく」は正しいのか? メールを打つときに、ひらがな表記か漢字表記か迷うこともあるのではないでしょうか。 「よろしく」は「宜しく」と漢字で書かれるときもありますが、常用漢字表の「宜」には「ギ」という読み方しかありません 。 また、あいさつ言葉として使われる「よろしく」という意味も持たないため、「よろしくお願いいたします」と表現する場合は、ひらがなでの表記が正しいと言えます。漢字で書いた方が丁寧なようにも感じますが、ひらながで表記するようにしましょう。 「致します」は正しいのか? 「いたします」も、ひらがなと漢字の両方で表記できますが、「する」の謙譲語として使うときは、「いたします」とひらがなで表すのが正しい使い方。この場合、「いたします」は補助動詞としての使われますが、補助動詞はひらがなで表記するのが一般的なのです。 一方、漢字の「致します」は、動詞として単体で使う場合の書き方で、「(マイナスの)結果を引き起こす」という意味合いが含まれます。そのため、「よろしくお願いいたします」の場合は、ひらがな表記が適しているでしょう。 よろしくお願いいたしますを使った例文とは?
友達や家族の間で言えば、「〇〇のことお願いね」ですね。 これを他の敬語で言い換えると、 「〇〇についてお願いしたく存じます」(お願いしたいと思っています) 「〇〇様からのご配慮いただけると幸いです」(気にかけてもらえるとうれしいです) といった表現を用いると、ほぼ同じ意味合いとなるでしょう。 まとめ 「宜しくお願い致します」の正しい表記は「よろしくお願いいたします」 「よろしくお願いします」をより丁寧に表現すると「どうぞよろしくお願い申し上げます」 「よろしくお願いします」を別の敬語で言い換えると「お願いしたく存じます」「ご配慮いただけると幸いです」 漢字の持つ意味を学ぶ良い機会とポジティブに考え、「宜しく」「致します」は使わず、あなたから後輩に伝えていけるようになってください。 「よろしくお願いいたします」は使いやすさもあって、文中に多用してしまうことがよくありますから、同じ意味を持つ他の表現も一度ないし二度ほど使用し、相手に気持ちを深く伝えられるよう努めましょう。