わたしは同性愛を差別はしていない(はずです)が、基本的に、男どうしが乳繰り合う映画が、好きではありません。これ、公人が言っちゃうと紛糾するんですが、どうなんでしょうか、この世に、そんな人は少なくない、と思っています。 世が世なので、ゲイ映画が、踏み絵というか、鬼門の意味合いになっている──気がしています。わたしも、君の名前で~に酷評で突撃しようとは思いません。ことわっておきますけど、これはいい映画です。 でも、彼らが本気で編むときみたいな、上っ面だけのゲイ映画には、遠慮なく酷評で突撃します。ちなみにわたしは国を揺るがしまくった某議員の発言「LGBTは生産性がない」に対して「そのとおりだがや」と思った罪深いにんげんです。 とはいえ、シンプルなギモンがあります。同性どうしでは子供はつくれない──これって、なに/どこが差別なのですか?
今回、ご紹介する「ワインが飲みたくなる映画」は、女帝として今も世界のミステリー界に君臨するアガサ・クリスティーの名作、『ナイルに死す』の映画版、『ナイル殺人事件(1978年、英)』です。 この映画には、ワインが好きな人なら誰もが一度は飲みたいボルドーの女王「ペトリュス」が出てきますし、俳優陣も超豪華。ピラミッドやスフィンクスやバザールなど、エジプトの雰囲気までたっぷり楽しめます。 トリックも上手く決まっていて、鮮やかなどんでん返しや、意外な結末があります。ミステリーには辛口の私が見ても、非常に良くできていて、上映時間の144分があっという間に過ぎるでしょう。 土曜日のランチ、二人でサンドイッチやピザをつまみながら、ボルドーの美味しい赤ワインをゆったりと1本飲むのに絶好です。 3つの豪華 この映画には、3つの「豪華」があります。 「豪華その1」は俳優。俳優陣があり得ないほど豪華です。本来なら、一人で主役を張れる個性の強い大物俳優が12人も揃っています。 これほど豪華なキャスティングは、映画史上、本作だけではないでしょうか? ワインで例えれば、友人に招待されたディナーで、ラフィット、ラトゥール、マルゴー、オーブリオン、ムートンの五大シャトーに、サンテミリオンのシュヴァルブランとオーゾンヌ、ソーテルヌのイケムという、いわゆる「ボルドービッグ8」が勢ぞろいしたようなものです。普通の晩餐会なら、どれか1本をメインにするはずですね。 俳優名と役どころは以下で細かく解説しますが、なぜ、こんなにスゴイ俳優を揃えたのでしょうか?
男性の貧困問題は女性や老人や子供の貧困問題を貶めるための材料ではない 最近、その問題が認知され始めた「生理の貧困」問題。必須であるはずの生理用品が貧困で買えない女性がいることから、役所や学校の保健室や女子トイレなどで生理用品の無料配布などの動きがある。政府の男女共同参画会議でもこの問題が議題に上がり、様々な支援の形が話し合われている。 そんな中、日本維新の会所属の梅村みずほ参議院議員が6月2日にこのような ツイート をしていたのが、7月になってTwitter上で徐々に話題になっている。 梅村議員曰く「『生理の貧困』を入れるなら『ひげそりの貧困』も入れませんか。つい女性に支援を!の声が大きくなりがちだが男性も困ってる人はいる。貧困世帯の男子のことも考えてあげたい。」というのだ。 確かに貧困は女性だけの問題ではないが、それにしても「ひげそりの貧困」ってなんだろうか?
俳優はジョージ・ケネディ。1977年、松田優作主演の『人間の証明』でアメリカの刑事を演じました。ヨーロッパにいるアメリカ人の少し垢抜けない感じがよく出ています。同じピノ・ノワールでも、ブルゴーニュ産とカリフォルニア産の違いに似ていますね。 ケネディは、パニック映画の元祖として有名な『エアポート』のシリーズ4作全てで、役柄は違えど「ジョー・パトローニ」の名前で出ています。 医者: ドイツ人のモグリ病院の経営者。リネットの友人にアルマジロの尿を処方するなどインチキ診療の証拠を握られて、スキャンダル化寸前で破産の危機に。 ワインなら、コトー・シャンプノワでしょうか? 演じるのはジャック・ウォーデン。元ウェルター級のプロボクサーという異色の経歴を持ち、少し荒っぽい役柄がはまり役です。 社会主義者: 資本主義を敵視し、富豪を抹殺しようと機会を狙っています。 ワインなら、ラングドックのカベルネ・ソーヴィニョンでしょうか? 俳優はジョン・フィンチ。ロマン・ポランスキーの映画『マクベス』で主人公のマクベス、アルフレッド・ヒッチコックの『フレンジー』にも主演するなど、イギリスを代表する大物俳優です。 富豪の老女: ワインなら、シャンベルタンのような女性だと思います。 宝石狂で、リネットが首に巻いている豪華な真珠のネックレスがほしくてたまりません。殺されたリネットの隣の部屋にいて、ポアロから何か物音を聞かなかったかと聞かれ、「ええ、ポンとシャンパンを抜いたような音を聞きました。それも良いヴィンテージのものではなく、安物でした。極上物は音に重みがありますし、派手な音はしませんから」と答えています。 俳優は、キャサリーン・ヘプバーンとともに「ハリウッドの演技派の双璧」と言われるベティ・デイヴィス。サマー・ハウスで過ごす二人の老姉妹を描いた超名作映画、『八月の鯨』で姉を好演した実力派。 富豪の老女の召し使い: リネットの父親のあくどい商売により自分の父が破産し、召し使いに身を落としています。 ワインなら、ヴォルネイでしょうか? 俳優は、マギー・スミス。『ハリー・ポッター』シリーズでは、ずっとネルバ・マクゴナガル先生役を演じました。三角形に尖った大きな黒い帽子の怖いオバサン先生といえば思い出すでしょう。 サイモン: ジャッキーに膝を撃ち抜かれて動けない状態だし、妻のリネットを殺された被害者で、妻を殺す動機は見当たりません。 演じる俳優は、いかにも純粋培養の英国人の顔つきの新人俳優、サイモン・マッコーキンデール(この映画で、役名と俳優名が同じなのはこの人だけ)。ワインなら、ロワールのミュスカでしょうか?